病院広告に指針
≫読売新聞 2011.1
◎「絶対安全」「日本有数」ダメ 来月解禁で厚労省
「絶対安全な手術です」「理想的な医療提供現場」は認められません ―。
四月から病院や診療所の広告規制が緩和されるのを前に、厚生労働省の検討会は3日までに、禁止される表現などを例示したガイドライン案をまとめた。最終案をまとめた段階でQ&Aを作成、同省ホームページに掲載する。
禁止されるのは ①虚偽広告 ②比較広告 ③誇大広告 ④客観的な事実であることを証明できないもの ― など。
例えば「絶対安全な手術」は医学上あり得ないため「虚偽広告」。
「日本有数の実績を誇る病院」は「医療技術などが他の病院より優秀であるとの誤解を与える」ことから「比較広告」。
「理想的な医療提供」や、主観的な場合が覆う患者の体験談などは、「客観的な事実を証明できない」としている。
広告としてみなされる媒体は、チラシ・パンフレット類、ポスター・看板類、新聞・雑誌(記事は広告でないため除外)、バイブル本や治療法を紹介した書籍など。インターネットの病院紹介のホームページは「患者が自らアクセスしないと目にする事ができない」ため、広告媒体に当たらないとした。
病院や診療所の広告はこれまで、病院名や診療紹介などしか認められていなかったが、四月施行の改正医療法で「客観性、正確性を確保しうる事項」について認められる事になった。