「手技」でけが相談増加 整体など

≫読売新聞  くらし・家庭   2012.8.16  

 整体やカイロプラクティック、マッサージなどの施術でけがなどをしたという相談が増加傾向にあるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。

 全国の消費者生活センターには2007年4月から今年6月までに、腰や背中を押すなどする「手技」による施術をめぐる相談が4330件寄せられた。けがなど体に異常が生じた相談は825件。昨年度は5年前の約1.6倍の相談が寄せられた。
 「体のゆがみをなおすとの広告を見て整体サービスを受けたが、逆に腰が痛くなって病院に通っている」(30代女性)など、体の異常を具体的に訴えた人の8割が医療機関の診察を受けていた。

 一方、柔道整復師などの国家資格者が施術する「接骨院」などを利用した人からも、「あばらの軟骨を負傷し、首も捻挫した」(30代女性)といった相談があった。
国民生活センターは、「疾病がある人は医師に相談してから受けて」とアドバイスしている。