年賀挨拶

新年あけましておめでとうございます。謹んで新春の祝詞を申し上げます。旧年中は多方面の方々から格別のご高配を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

2019年から始まった新型ウィルス騒動から早いもので、すでに5年目に突入しようとしております。まだまだ完全終息とはいかないものの、日本は騒動前の生活をようやく取り戻しつつあり、大変喜ばしいことだと思っております。しかし、ようやくウィルス騒動の終わりが見え始めて安堵していた矢先に、今度は明らかな人為的大事件が勃発してしまいました。日本から遠い国の出来事とは言うものの、もはや世界は一つになろうとしている時の争いでございましたので、このショックは簡単に隠しきれるものではございません。どうか一刻も早く無益な争いが終わることを願ってやみません。

政治の世界はまさに激動期を迎えておりますが、政治の世界だけでなく医療の分野におきましても静かなる激動期を迎えております。世界人口はインドが中国を追い抜いてトップとなり、世界の総人口は80億人を超えるまでになりました。50年前と比較致しますと、約2倍の世界人口となります。現在この数字は右肩上がりとなっており、まだまだ世界の人口は増加傾向にあると専門家は見ているようでございます。このままでは、従来の医療システムによって世界の人々の健康問題を解決できないというのが常識となっております。つまり病名は判明しているのですが、加齢が誘因となってなかなか治癒に導くことができない慢性病、あるいは明らかな病ではありませんが、決して健康でもないという❝未病”という概念が世界を席捲しようとしているのでございます。この難問に対して、世界の医療関係機関は知恵を絞っているようでございますが、今こそ慢性病や未病に際立って効果を発揮する、鍼灸マッサージを始めとした伝統医学に注目していただきたいと強く望んでおります。そう遠くない未来に、我々の持てる力を存分に発揮できる日が来ることを願って、鍼灸マッサージ師達よ！より一層の研鑽を積んで参ろうではありませんか。

当会は2023年に第1回を迎えたびわ湖マラソン（主催・滋賀県）におきまして、医療救護班としてボランティア活動に参加させていただきました。滋賀県担当課と密に連絡を取りながら挙会体制で臨み、関係各位の御協力のおかげで大会は成功裏に終えることができました。2024年も第2回大会が3月10日（日）に開催される予定でございます。全国からお集りのランナーの皆様が、早朝の号砲とともに琵琶湖の周囲を全力で駆け抜ける姿を、是非とも沿道から応援していただきたいと思います。

それでは末筆になりましたが、寒さ益々厳しくなって参ります折柄、御多忙にも関わらず、当会のホームページをご覧下さいました皆様におかれましては、十分にご自愛されますことを衷心より祈念申し上げて、当会会長の年賀挨拶とさせていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一般社団法人滋賀県鍼灸マッサージ師会会長　岳東弘